4年生 そろばん学習の流れ(案)


  4年生のそろばん学習は、7月か9月に計画されていることでしょう。
  なるべく早い時期にそろばん学習を計画して、その後の算数の時間、たとえば、筆算の加減計算の確かめの学習でそろばんを使ったらどうでしょう。
  そろばん学習では、たくさんの学習支援者がいると、指使いや計算方法をすぐに教えてもらうことができるので効果的に進められます。
  保護者や祖父母、地域の方に学習支援を呼びかけましょう。
  益城町では、公民館講座でそろばんを学んでいる人が学習を支援しています。



第一次
目標
  ○大きな数と少数の読み方・入れ方(置き方)ができるようになる。
  ○玉の正しい入れ方(一玉を入れる時は、親指 それ以外は全て人差し指)ができる。

学習の流れ
1 3年生学習の振り返り
(1)そばんの構造 名称等の確認
  1玉の意味  玉1個で「1」を表す
  5玉の意味 玉1個で「5」を表す
  定位点の意味 
   「1の位」を表す・・・・・10進数と対比して指導
   中央の定位点を「1の位」とするのが一般的
     ①そろばん中央の定位点を「一の位」とする。(別紙参照)
     ②「一の位」の左桁が、「十の位」、その左桁が「百の位」、「千の位」・・・・
     ③「一の位」の右桁が、「10分の1の位(小数第一位)」、その右桁が「100分の1の位(小数第2位) 

(2)数の読み方の指導
    10進数と対比して指導 例 「3」「7」「14」「68」「306」「5123」    

(3)玉の入れ方
  ①5玉を人差し指で払う  数回練習
  ②「1玉」を入れる(置く)ときは、親指を使う
   左端から、1、2、3、4と読みながら1玉を入れていく
  ③「5玉」を入れる(置く)ときは、人差し指を使う
   左端から、1、2、3、4、5、6、7、8、9と読みながら1玉と5玉を入れていく
  ④玉をとる(はらう)ときは、すべて人差し指を使う
   左端から、1、2、3、4、5、6、7、8、9と読みながら1玉と5玉をとっていく

2 大きな数・少数の置き方・読み方指導(別紙参照)
(1)大きな数
  ①そろばんの定位点と「,」は対応しています。
  ②大きな数は、一の位から3つおきに「,」を付けていくとすぐに読むことができます。
  「,」と定位点を対応させて玉を入れると、大きな数もそろばん上に入れることができます。



   郵便ポストの数  192,157(本)  日本の人口 127,066,17(人)
   日本の国の予算額 88,911,212,716,000(円)

(2)少数の置き方・読み方指導
   500円玉の直径  26、5(cm)



第二次

 目標
  ○簡単な足し算・引き算ができる。

学習の流れ
1 簡単な足し算の方法指導 (そろばんの基本参照)
(1)1玉だけ使う足し算  
  1+1  1+2 1+3 2+1 2+2 3+1

(2)足し算の指導
  ①「5玉」を使う足し算・・・・・・・・・・そろばん 第1の難関
    1+4 2+3 3+2 4+1 など
  ②「3+4」の計算方法を考えさせる・・・・そろばん 第2の大きな難関     
    2+4 4+4 3+3 など
  ③答えが「10」になる足し算  
    1+9 2+8 3+7 4+6など
  ④「1玉」がとれない「10以上」になる計算方法を考えさせる・・・そろばん 第3の大きな難関
    6+8 7+7 など
  ⑤2桁の足し算
    15+23  37+46など

   ※二桁以上の加減は、上の桁から計算していく。

(2)簡単の引き算指導
  ①1玉だけの引き算
  ②5玉を使う引き算
    5-2 
  ③5玉と1玉を使う引き算
    6-4 7-3 など
  ④10ー3などの引き算
  ⑤14-7の計算方法を考えさせる・・・・・・・・そろばん 第4の大きな難関
  ⑥2桁の引き算
   39-16 42-28  73-48 など
  ⑦316-218を考えさせる・・・そろばんで第4の大きな難関    


第三次

 目標
  ○桁と位取りの関係が分かり、少数の足し算・引き算ができるようになる。

学習の流れ
(1)桁と位取り
  ①そろばん中央の定位点を「一の位」とする。
  ②「一の位」の右桁が、「10分の1の位(小数第一位)」、
   その右桁が「100分の1の位(小数第2位)

(2)簡単な足し算をする
   5.4+1.3         8+4.6

(3)簡単な引き算をする
   8.4-1.3         8-4.6